10月1日 ベルリンへ

今日から1泊2日、初めての一人海外である。
学生時代の旅行で、1日自由行動したことはあるけど、全部一人は初めて。ベルギー来てからも友達におんぶにだっこだったので、果たして無事戻ってこれるのか…。


朝、まだ暗いうちに(7時過ぎなのにまだ暗い!)友達にブリュッセル空港まで送ってもらう。
ブリュッセル空港は出国審査が全て同じエリアで行われているため、ちょっと時間がかかる。ただ、出国後のエリアが広く、お店も多々あるので、早めに到着していても十分に楽しめる。車が好きならば、BMWなどの車も置いてある。


カフェテリアに入るほどではなかったので、ブラブラしながらBoarding Timeを待つ。ベルリンで何を見るのか深く考えていなかったので、ガイドブックを読む。


フランクフルト航空とのコードシェア便ブリュッセル航空で一路ベルリンへ。e-ticketには「食事」とあるが、特別な申込みをしていないと何も出ないようである。空港でユニセフがやっている1ユーロの水をもらってきておいて良かった。


連日の疲れもあったのか、気づけばベルリンはTegel空港に着いた。国際便の発着も多いが、なんとなく田舎っぽい空港である。
空港はスリが多いと聞くので、がっちり鞄を押さえ、Berlin Welcome Cardの販売口へ。このBerlin Welcome Card、U-Bahn、S-Bahn、Bus乗り放題、いくつかの施設やツアー、レストランの割引のついたカードである。販売口のお姉さんとのやり取りも無事済ませ、ベルリン市内へ。



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最初、地図の使い方がわかっておらず、ホテルのある「クァフュルステンダム」へいけばいいんだろ、と高をくくってバスを降りたら、ホテルまでえらい遠かった。まち歩きは好きだし、と歩いていたが、地図の縮尺が読めておらず、随分時間がかかってしまった。
ホテルに着いて、荷物を預けていよいよベルリン散策である。できれば今日は、所謂観光名所に行こう!と考えて、ブランデンブルグ門へ向かった。


バスとU-bahnを乗り継いで、とりあえずPotsdamer Pl.まで着いた。


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ここは近代建築が有名で、ガラス張りの建物が連なっている。個人的にはガラス張りの建築、きちんと維持管理をしなければ雨漏りがひどいので好きではない。というか、施設管理の仕事をしはじめて嫌になった。あとはピロティ構造。あれも怖い。


閑話休題、Potsdamer Pl.でガイドブック片手に昼御飯を食べていて、Bauhaus-archivの閉館時間が短いことに気づく。場所は元に戻るが、どうしても行きたかったので、Mendelssohn-Bartholdy-ParkまでU-bahnで戻り、バスでLuetzow-platzへ行き、Bauhaus-archivの建物へ。


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こっちだよーという矢印を発見したのでその通りに進んでいくと、人の気配が。よく見ると浮浪者がドア近くにおうちを設営しているところだった。おかしいなぁ、もしかして入口間違えたかな?と思って表通りに出ようとするも、こちらには重機が。来た道を戻ると、交差点の角の大きな看板に「UNDERCONSTRUCTION」の文字。


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いやいやそんなそんな、と進むと向こうから怪訝な顔をした人に出会う。サイトを見てもよくわからないが、これはもしや、と思って戻ると、やはり入口が見つからないおじさんに「入口どこ?」と聞かれたので、「UNDERCONSTRUCTIONらしいで」と伝え、もう一度大きな看板を確認すると、展示品のいくつかは別の会場に飾ってあるとのこと。


もうめんどくさくなってしまったので、気持ちを切り替えて名物巡りに出発!
まずは近場のGrosser Sternである。


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すごい!でかい!!輝いてる!!!地上にある白い像が、金色の天使を見つめている。わー強いドイツだー!と思うが、まぁ上るのは疲れるので一周して、ブランデンブルグ門を目指しバス停へ。


……おかしい、バスが来ない。時刻表を見ても、サイトを見ても、時刻はとっくに過ぎている。本数の少ない方の路線は既に2本過ぎ去った。仕方がないので別の路線に乗り、Hauptbahnhofへ。

 


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HauptbahnhofからU-bahnに乗ろうとしたら、ホームが見当たらない。上から下まで駅を歩いたが見つからない。外に出てUの看板を探しても見当たらない。だが地図には書いてある…。最後の手段、とインフォセンターで聞くと、「えっS-Bahnしかねーよ」とのお答え。うっそやーんと思ったが、まぁ歩けない距離では無さそうだったし、多くの人が南へ歩いていたのでその方面へ。

 


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Bundestagの辺りまで来ると、警察車両が。そういえばHauptbahnhofにも警察官が多数いた。調べてみると、孤独をなくそう!絆で結ばれよう!というイベントらしい。しかもブランデンブルグ辺りまで封鎖中とのこと。


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Bundestagの駅も塞がれているため、警察官に聞くと、南側へは徒歩で行けと。仕方ないので東へ歩くも、そちらも封鎖されている。仕方がないのでHauptbahnhofに戻り、ベルリン大聖堂を目指す。


U-bahnはHauptbahnhofにないそうなので、S-Bahnにて最寄りのHeckescher Marktで降りる。少し歩くとテレビ塔、赤の市庁舎が見え、そろそろ大聖堂かと思っているとどうもおかしい。


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行きすぎたようである。工事中のMarx-Engels-Forumを横目に歩いていると突然の雨が。昼過ぎには、降るような天気でなかったのでホテルに預けた荷物に折り畳み傘を忘れてきた。ヨーロッパでは、少しの雨ならば傘を指さないと聞いていたが、みんな走り出すレベルである。ずぶ濡れになるすんでのところで大聖堂に駆け込むと、素晴らしい空間が広がっていた。

 


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なんでも、第二次世界大戦において多くが焼け落ちており、修復された部分も多いとのこと。ドームの回廊部分に出るに当たっても、寄付のお願いがあったり、修復作業中の状況を見せたりといった塩梅である。ドームのかたちも昔とは変わっているようで、個人的には昔の、フランスっぽいイメージのドームが好きだ。


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回廊に出るまでかなりの階段を上るので、足腰が弱い場合には少し厳しいかも知らん。ただ、少し頑張れば行けるという人には是非おすすめしたい。先程までの雨は上がり、大聖堂を中心に、ベルリンの街を全て見ることができた。

 


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そろそろ暗くなる時間を迎えるので、ホテルに向かう。暗くなって出歩くのも怖いので、ホテル近くのスーパーマーケットでサンドイッチ、サラミ、ビールを購入。本当は、広場前のカリーヴルスト屋さんに日本人がいたから近くで食べてれば安心だったかも知れないけれど、大事をとって今日はホテルでドイツビール祭りじゃ!


ホテルは広くて清潔で、快適だった。ただし、今回泊まった2つ星ホテルは、日本と違いアメニティはついておらず(星の数によっては付くらしい)、タオル、ドライヤー、ボディソープがあるくらい。このボディソープは「髪から体まで全部いけるよ!」と書いてあるが信用ならん。


落ち着いたところでビールパーティーを始めてみたものの、どうにも味気がない。冷たいものばかりなので、香りもそこまでたたないし、正直このサラミは美味しくない…。悲しい…。


テレビをつけていても、当然ながら全編ドイツ語である。また、ドラマばかりやっていて、内容もまったくわからない。


明日のルートを大まかに見て、今日はおやすみなさい。