東寺 空海と仏像曼荼羅

特に気になったものだけ。

 

いくつかの曼荼羅図が展示されていた。両界曼荼羅図(甲本)は、両界曼荼羅(西院曼荼羅<伝真言曼荼羅>)の写しであるが、すでにぼろぼろとなっていた。修法で使われたためという。近くで曼荼羅の内容について動画で紹介していたが、本当に多くの仏が一同に会している。普段は大日如来に気を取られていたが、こんなにたくさんいるのだなぁ。

 

また、印象深かったのは第2会場の三次元曼荼羅である。仏像を曼荼羅のように並べることで、立体的に味わうことができる。持国天立像はたたずまいがとても格好良くて、張り出した眼が仏の世界を守る強い意志を表している。

 

個人的に少しつらい気持ちになるのが、十二天像が鳥羽院の一言で作りかえさせられたということ。上司の無体な一言で、精魂込めた作品がむげにされるのってとても悲しいことだよね・・・。

 

今回の東寺展は、かなり入れ替わりが激しいので、興味があるものがあればそれをねらっていった方が良いかも。

 

これだけ写真に撮って良いと言われたので、帝釈天騎象像を載せますね
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